2024年1月から始まる新NISA、私もよく「新NISAは始めたほうがいい?」なんて聞かれます。
私自身は投資は肯定派で、タンス預金するくらいなら余剰資金で投資することをおすすめしています。
ただ、あまりにも「新NISA」のメリットしか頭にないようなので心配です。
靴磨きの少年
新NISAによって投資に興味がなかった人たちも投資を始めるようになります。
しかし、これは罠ではないか?と思います。
投資の世界に「靴磨きの少年」の話があります。
ジョセフ・P・ケネディというウォール街で働き株式投資で財を成した人の話です。
投資家のケネディ氏からすれば、普段株の取引きをしないであろう靴磨きの少年が株の話をしている事に大変驚きました。
ケネディ氏は、少年の話を聞いた後、近く株式市場が暴落すると判断して株を全て売却しました。
その後、大恐慌が起き(1929年)米国株は大暴落し、事前に株を売却したケネディ氏は難を逃れました。
なぜ株は上がるのか
株というのは買う人がいるから上がるのです、買う人がいなければピークです、もう上がりません。
大体プロの人が先に買って、投資経験のある人が続きます、そして普段株をやらない人が「株が上昇していて儲かる」と聞いて買います。
そのあとはどうでしょう?誰か買う人がいますか?
そうです、いません。
普段株をやらない、株に興味のない「靴磨きの少年」が買った後は、もう買う人はいません。
ピークを付けるとプロが売ります、それに続き投資家が売ります、そして「靴磨きの少年」には高値掴みをした株が残ります。
要するに誰が貧乏くじを引くかという話です。
日本人の預金が狙われている?
「貯蓄から投資へ」なんて言われています。
日本人の「現金・預金」は1000兆円を超えると言われています、1000兆円ものお金が投資や運用をせずに保管してあるのです。
それを吸い上げて市場にばらまくために新NISAなる餌をまいて、投資をしない人々を「靴磨きの少年」にしようとしているのではないでしょうか?
勘違いしてほしくないのは、私は新NISA否定派ではありません。
個人が資産を形成するのに税金を免除してくれるのは非常にありがたいです。
NISA以外だと利益の20.315%も取られるので。
ただ、2024年1月から一斉にスタートで始めると、やはりプロに狙われるのではないでしょうか。
2024年1月から多くの日本人が新NISAで投資するなら、逆にプロは利確に動く可能性があります。
ならどうスタートすればよいのかなんて案はありませんが。
新NISAの投資方法
新NISAは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」で年間360万円を投資することができます。
2024年1月に枠いっぱいの360万円を投資するのではなく、1~12月まで月30万円ほどを分散して投資したほうがいいと思います(時期分散)。
それか2024年に暴落したらその時に投資するとか。
私は2024年前半は少し様子を見ようかと思います。
もちろん新NISAだけが株価に影響を与えるわけではありません、市場はいろいろな思惑が錯綜する魔の領域です、個人ブロガーが読めるほど単純ではありません。
ただ、ネットやCMなどで新NISAのメリットばかりが多く流れており、投資に対するリスクがあまり周知されていないことに危機感があります。
新NISAが節税になるのは「儲かったとき(利益)」だけです。
損をしたら意味がありません、他の株式等の配当金や売買益等と損益通算もできなし、繰越控除もできません大損です。
新NISA始めて高値掴みしてそこからまた「失われた30年」になったら悲惨です。
まとめ
- ITバブル崩壊(2001年)
- リーマンショック(2008年)
- コロナショック(2020年)
株式市場は周期的に大暴落が起きています。
直近2020年にコロナショックがあったから、しばらく大丈夫じゃない?って感じもしますが、
コロナショックは1~2ヶ月くらいで終わって、一気にもとに戻ったので個人的には微妙な気がします。
ただ、いつ大暴落が起きるかなんて気にしていたら投資なんてできませんが。
私の言いたいことは「新NISAで2024年前半は株高になる可能性があるので、売るならそこだ!」ってことです。