アメリカ市場に一括で幅広く投資できるETF「VTI」の紹介です。

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)

VTIは世界経済を牽引する米国の企業4,000以上の株式にまとめて投資できるETFです。

2001年5月24日に設定された、アメリカの「バンガード社」が提供するETFで「CRSP USトータル・​マーケット・インデックス」をベンチマークにしています。

ETF情報(2022年6月20日)

上場NYSE ARCA
ティッカーVTI
組入銘柄数4000以上
配当頻度四半期(3月、6月、9月、12月)
配当利回り1.54%
経費率0.03%

チャート推移

VTIチャート

リーマンショック(2008年9月頃)時に40ドルを切る大幅な下落をしました。

その後は徐々に右肩上がりで、コロナ前は160ドルを超える値段でした。

コロナショック(2020年3月頃)に130ドルぐらいまで下げましたが、その後は240ドルを超える値をつけています。(2021年末頃)

2022年に入り、ロシアとウクライナの戦争や、原油高、インフレによるリセッションリスクなどの影響なのか、

2022年6月20日には183ドルと下落しています。

組み入れ上位銘柄

Apple IncAAPL4.90%
Microsoft CorpMSFT4.60%
Amazon.com IncAMZN3.33%
Facebook Inc Class AFB1.88%
Alphabet Inc Class AGOOGL1.66%
Alphabet Inc Class CGOOG1.56%
Tesla IncTSLA1.18%
Berkshire Hathaway Inc Class BBRK.B1.09%
NVIDIA CorpNVDA1.07%
JPMorgan Chase & CoJPM1.06%

組入れ上位10銘柄です。アップル、マイクロソフト、Amazonなどが上位を占めています。

ITやハイテク企業が多いですね。

ただ、上位10銘柄の割合は22%程とそれほど高くなく、幅広く分散されていると思います。

VTIのメリット

米国市場に一括分散投資

VTI一本で米国の4,000以上の銘柄に一括で分散投資することができます。

今後も成長を期待できる米国市場に分散投資できるのは魅力です。

経費率が安い

VTIの経費率は年利0.03%とかなり安めに設定されています。

4,000以上の銘柄に自分で分散投資するとかなり面倒です。

取引コストを抑えながら運用できるのもメリットです。

日本の証券会社からも投資が可能

海外EFTは全ての銘柄を日本の証券会社(SBI証券、楽天証券など)で購入できるわけではなく、各証券会社が取り扱っているETFしか購入することができません。

VTIは多くの日本の証券会社(SBI証券、楽天証券など)で取り扱っているため簡単に投資することができます。

VTIのデメリット

配当が少ない

VTIの配当利回りは1.54%とそれほど多くありません。

株価の値上がりは期待できますが、配当利回りは低いのでインカムゲインは期待できません。

米国リスクが大きい

VTIは4,000以上の銘柄に分散投資されていますが、対象は米国市場です。

したがって投資先は全て米国企業で、米国に何かあった際は大幅に下落する可能性があります。

要はカントリーリスクが米国に集中します、国際分散されていないです。

「VEA 先進国市場(除く米国)」と合わせると国際分散できます。

まとめ

VTIは米国の4,000以上の銘柄に一括で分散投資できる魅力的なETFです。

ですが、私は保有していません。

「VTI + VEA + VWO」で全世界投資を考えたこともありますが、リバランスなどが面倒なので「VT」一本で投資しています。

全世界より米国市場の成長が期待できると考えている場合は「VTI」への投資がより多くのリターンを期待できるかもしれません。