日本が世界に誇る自動車産業、トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>など世界でも有名なメーカーも多いです。
私もポートフォリオの中に自動車関連を組み込んでおり、安定的な利回りを頂いています。
しかし、最近不安があります、若い世代の車離れもそうですが、「カーシェアリング」が脅威と感じています。
今回はカーシェアリングの自動車産業への影響を考えてみます。
カーシェアリングとは
一般に登録を行った会員間で特定の自動車を共同使用する仕組みやサービスのこと。簡単に言うと1台の車を複数人で使う仕組みです。レンタカーよりも短時間の利用を想定しており、レンタカーよりも安い傾向がある。
自動車メーカーにもたらす影響
カーシェアリングが自動車メーカーにもたらす影響は、「販売台数が減る」ことが1番の問題だと思います。
すぐわかると思いますが、1台の車を複数人で使うのですから、販売台数は減ります。
25年までに自動車全体の20%がシェア利用されるといわれています。
ただでさえ少子化や若い世代の車離れの影響で販売台数は下がっているのに、1台の車を複数人でシェアされて販売台数が下がれば、もはや国内では自動車はあまり売れません。
自動車メーカーの株価は下がり、配当も下がります。
自動車メーカーには複数の下請け会社があります、自動車産業は大打撃です。倒産なんてこともあるかもしれません。
国内販売がダメなら国外か!?
国内で車が売れないなら、輸出して海外で売って儲けるか?と思いますが、残念ながらこのカーシェアリングは日本より海外のほうが広く普及しています。
海外のカーシェアリングは日本より盛んなのです。
日本国内だけではなく、海外でも車の販売台数は下がるかもしれません。
もう、世界的に車が売れなくなる時代が来るかもしれないのです。
自動車メーカーの未来
これは私の想像ですが、車が売れないので当然株価は下がります、利益が出ないので配当も下がります。
製造台数が減ることにより、工場の人員が減ります、下請けの仕事も減ります。
大丈夫なのか自動車メーカーは・・
自動車メーカーは対応をしている
もちろん、自動車メーカーはカーシェアリングに対して対応しています。
トヨタは「トヨタモビリティサービス」を設立してリース以外にシェアリングなどにも対応すると言っています。
日産自動車もEVリーフを使用した「e-シェアモビ」始めています。
なーんだ、ちゃんと対応をしているんだよかった。
ちょっと待って、やばくない?
トヨタや日産は対応しているって「カーシェアリング」に参入しているだけです。
どうせ他社がやって儲けるんなら自動車メーカーがカーシェアリング事業をやるって感じです。
新車販売台数が減る分をカーシェアリングで補う感じです。
工場で働いている人は?部品などの下請け企業は?
これは、リーマンショック以来の期間工切りが来るのか・・
まとめ
カーシェアリングが自動車業界に及ぼす影響は小さくないと考えます。
自動車関連銘柄は大手メーカーや下請けを含め業績や株価がどうなるのか注目です。