急激な円安に見舞われた2022年。

円相場は約6年半ぶりに1ドル=125円台を付けました。

個人のポートフォリオにおける為替レートの影響は思った以上に大きいです。

すすむ円安

日米の金融政策の違いから円売りドル買いが加速しています。

FRBは2022年3月の金利を0.25ポイント引き上げました、ゼロ金利解除ですね。

さらに「2022年利上げは7回見込み」と金利を大幅に引き上げるようです。

米長期金利は一時2.50%近くまで上昇しました。

一方、日本の長期金利は0.25%と低く、日銀は大規模な緩和を続ける姿勢を維持してます。

この金利差を背景に約6年半ぶりに1ドル=125円台(3/28)を付けたようです。

2021年1月初め頃は1ドル=103円台だったので1年ちょっとで20円くらい円安になりました。

円安の影響

円安になると海外から輸入する商品の価格が相対的に上がるため、国内の物価が上昇します。

円安による値上げラッシュですね、値上げしても輸入価格の上昇が原因のため企業が潤うわけでもないです。

海外から見ると日本の商品の価格が相対的に下がるため輸出品が売れることになります。

国内の消費者から見たら物価が上がったとかちょっと間接的な影響で、個人の資産が変動するわけではないですね。

円安が個人のポートフォリオに与える影響

資産を100%国内の株や債券に投資しているなら変動はないと思います。

(円安の影響による企業の株の上下の影響はあります。)

分散投資でドル建て資産を保有していると為替レートによる直接的影響がありました。

正直今までそれほど意識はしていませんでしたが、ここ最近の急激な円安で顕著になって驚いています。

ポートフォリオへの影響

下記のようにポートフォリオを組んでいるとします。

円建て(株、債券):500万円
ドル建て(株、債券):5万ドル

1ドル=100円の時の円換算

500万円 + (5万ドル * 100円) = 1,000万円

1ドル=100円の時の円換算1,000万円となります。

1ドル=120円の時の円換算

500万円 + (5万ドル * 120円) = 1,100万円

1ドル=120円の時の円換算1,100万円となります。

為替レートの変動だけで100万円の差

1ドル=100円と1ドル=120円の時では円換算で100万円の差が出ます。

株価が変動していなくても、為替の影響で資産が100万円変わるのです。

私は日本人なので資産を使うときは円で使います。

株価だけではなく為替レートも意識しないとかなりの差が出ることになります。

まとめ

まさかここまで影響があるとは正直思っていませんでした。

急激に円安になっているから気が付いたのかもしれません。

緩やかな為替変動なら気にならなかった可能性もあります。

大企業とかになると何億円の差が出るはずなので、株価に影響を及ぼす理由も納得できます。