8月3日に中国が発表したアメリカ製品に対する追加報復関税に液化天然ガス(LNG)が含まれている。

現在アメリカの「シェールガス」由来の液化天然ガス(LNG)の輸出が本格化してきている。

「シェール革命」以降、原油価格は下落しているのだが、ここにきて世界最大の原油消費国の中国がアメリカの液化天然ガス(LNG)に報復関税をかけるのだ。

関税が上がれば中国のアメリカからのLNG輸入は減るだろう。

アメリカのエネルギー関連企業にとっては大きな痛手だろう。

しかし、中国のエネルギー消費量が減るわけではない。

アメリカからの輸入が減った分はどこかで補う必要がある。

アメリカ以外で原油を輸出している国となると、サウジアラビアやイラン、イラクなどが思いつく。

OPEC加盟国の中国への輸出が増えれば、原油価格は上昇するのではないだろうか。

中国の経済成長も少し鈍化しているとの声もあるが、それでも世界最大の原油消費国だ。

アメリカと中国の貿易摩擦が続き、追加報復関税が発動すれば原油価格は上昇するかもしれない。